バックロード型スピーカーを作ってみた
耳が老化したせいもあろうかとは思いましたが、もしかと思い分解してネットワークの電解コンデンサを取り替えてみた(フイルムコンデンサにしようとも思ったが、びっくり仰天するほど高かった)ところ、中高音域が明らかに変わりました。きっと容量抜けしていたのでしょう。夏は40度以上になる屋根裏に10年以上は置いてありましたから。ネットワークの回路をみてみると、容量が抜けると中高域が減衰することがわかりました。
昔の電解コンデンサは今と比べるとずいぶん大きかった・・・古いコンデンサを分解してみましたが、電解液の漏れや乾燥はありませんでした。
これでもよかったのですが、アンプにスピーカーが2組つなげられるようになっているので、もう1組ほしくなりました。ちっちゃなフルレンジのスピーカーにしようと思い、値段的にも手ごろと思われるFostexの10cmフルレンジスピーカーFE103nというモデルを購入。1台3500円位だったと思います。FostexのWebサイトの説明ではバスレフが標準になっているのでこれを作ろうかと思い、しばらくスピーカーを買ったまま放置してあったのですが、スピーカーについてきた取扱説明書にはバスレフのほかにバックロード型のエンクロージャーの製作例がのっていました。しかし、パーツが20もあり、作るのはえらく面倒そう。バックロード型はやはり故長岡大先生が考案されたのでしょうか?よく知らないのですが、こんなに細くスライスしたホーン(といえるのか・・・?)で、だいいちものすごくでかい・・・
かなり懐疑的な気にはなったのですが、名前だけは聞いたことがあったので、ためしに作ってみることに・・・オーディオマニアのWebではいろいろな設計例や理論解析がされていましたが、よくわからないので取扱説明書の製作例で作ることに。取扱説明書では1台分が定尺の板(1800x900)1枚でできるようにうまく設計されています。
厚さ15mmということで、材料は正式な名称は忘れましたが、ホームセンターにあった合板の真ん中がラワン板の集成材になっているものを使用。1枚3000円位しました。ラワンの合わせ目の部分に隙間があるところがありますが、密閉型のように力で押し込むというより音の通り道を仕切るというような使い方なので、あまり気にしませんでした。組み立てが大変で、見栄えもあるので木ねじは使用せず、全部ボンドで接着しました。なんせパーツが多く、複雑な構造なので、2-3個のパーツを接着しては次の日に・・・という感じで、完成にいったい何日かかったでしょうか・・・組みあがった後に塗装。いかにも「私が作りました」という感じにならないように、塗装が苦手で嫌いな私も慎重に2度塗りをして仕上げました。最後にスピーカーをつけて配線。
やっぱり部屋に置いてみるとでかい!もうちょっとセンターに寄せたかったのですが、部屋に作り付けの書棚の関係で、現在の位置に。鳴らしてみてまたびっくり。何で10cmの小さなスピーカーからこんな音が出るのでしょうか!一言で言えば「豊かな音」という表現がぴったり。大きめの音で聞くときに重低音が不足するのはしょうがないのですが、それはホームシアターのサブウーハを鳴らして補っています。
フロントの段々になっている部分など、どんな効果があるのか?今もって懐疑的なところもありますが、全体的には満足。最後にサランもつけてみました。サランはオーディオ専門店で買うと、これもびっくりするほど高いので、家内が持っていたそれっぽい黒い布を分けてもらって製作してみました。
いつも聞いている音源はほとんどSTAR digioのデジタルサウンドで、当分このシステムで満足できそうです。
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コメント
私が以前製作したD-100に近い形ですね。タンノイスターリングもあったので、曲によって使い分けていました。でもスワンを製作してからは、どちらも売りに出してしまいました。スワンaなら2万ちょっとでキットがあると思いますので、次回のチャンスがあれば、ぜひ!
投稿: ご~けん | 2012/01/13 16:46