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2011/12/16

カナダ仕様コンポを日本で使えるようにする(最終回)

高周波部はうまくいけばコア調整ぐらいで何とかなるかと思っていたが、なんと高周波部と1stローカルのVCOのコイルはコア入りコイルではなく、プリントパターンで構成された固定インダクタだった。究極のエコ設計。

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FM高周波ユニットのパターン側。3つのコイルがプリントパターンで生成されている。高周波増幅の出力側は可変容量ダイオードでトラッキングを取る複同調になっている。結合コンデンサもパターン間容量を使っているようだ・・・(パターン面についているコンデンサとトリマは調整のために後からつけたもの)

カナダで使っているときも、なんかFMの感度があまりよくない気がしていたが・・・調整するところがないということはかなり帯域幅にマージンを持った設計になっているのだろう。だとすればかなりブロードな特性になっているかも。

とりあえず、VCOがFM国内用の範囲内にそこそこおさまればよいので、このユニットをもう一度メイン基板に取り付け、VCOの電圧範囲をみながら、追加するコンデンサを調整する。

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VCOは直接半田面にコンデンサを追加。高周波増幅部はセラミックトリマを追加して調整を実施。VCOには22pF+5pFを追加したためさすがに低いほうの伸びは悪くなったが、なんとか78MHzから88MHz間の受信は可能になった。高周波部は受信する局の多い、82MHz付近が最大になるように調整。Qが下がる分、感度は悪くなるだろうが、それは受信アンテナブースタ(FMバンド付)でカバーする。心配したイメージ比の低下は、問題なかった。

後はユニットを元に戻し、組み立てなおせば完了。受信仕様は日本国内向けとなり、目的だった国内のFM/AM局の受信ができるようななった。現在、ミニ別荘をリフォームした工房で、作業中にオーディオを楽しむために使用しています。

 

お断り)この一連のトピックは個人的な経験を説明したものであり、改造および方法そのものを説明する意図はありません。このトピック内の改造結果の責任(記事に使用した個体に関する)はすべて私本人に帰するものであります。このトピックを参考にして改造または類似の行為を第3者が行った結果については、一切の責任を負いません。

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コメント

どんどんと快適な環境を作っていますね。もともと自然が豊かなところに、自分好みの空間や自作の物を加えていくのは、止められないでしょうね。今はちょっと忙しいのですが、いつかお邪魔して見せていただきたいです。

投稿: 齊藤俊治 | 2012/08/05 08:30

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