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2011/12/11

カナダ仕様コンポを日本で使えるようにする(その3)

サービスマニュアルをよく見てみると、メイン基板のCPU端子に「REG1」というのがあり、端子の説明に「Region Setting 1」とある。これはかなり怪しい。そのほかの端子には設定モードの切り替えをうかがわせるものはなく、こいつが関係ありそうだという気がしてきた。

reg1

さらに回路図を見てみると、メイン基板のCPU(IC302)の91番ピンには基準電圧(Vref)を分圧した電圧がかかっている。

sp04

手持ちのSA-PM28カナダ仕様機をみてみると、このREG1がVrefを820Ωと10kΩで分圧されており、REG1電圧は0.379Vという計算になる。実際にREG1端子の電圧を測定してみると、0.38Vで計算どおりだった。サービスマニュアルの回路図によると15kと10kで分圧されており、計算では3Vとなる。つまりヨーロッパ仕様はこの端子電圧が北米仕様とは違うということがわかる。

この結果から、以下のような推測ができた。CPUの91番ピンはアナログ入力端子で、端子電圧をA/D変換した結果をもとに、FM/AMバンドの設定を変更しているのではないか、ということ。

そうであれば、この端子の電圧を変えてやれば、他のバンドモードに変わるはずである。

続く

お断り)この一連のトピックは個人的な経験を説明したものであり、改造および方法そのものを説明する意図はありません。このトピック内の改造結果の責任(記事に使用した個体に関する)はすべて私本人に帰するものであります。このトピックを参考にして改造または類似の行為を第3者が行った結果については、一切の責任を負いません。

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