キングストン・オタワへの旅(オタワ・その2) ---リドー運河(概要編)---
リドー運河はオタワ川からオタワとキングストンを結び、オンタリオ湖、セントローレンス川につながる運河で、
全長202kmに及ぶ運河ですが、そのほとんどが自然の川や湖を利用したものですが、そのうち19kmが人工的に作られた運河です。
1832年に開通して2007年で175周年を迎えた昨年、世界遺産に登録されることが決まったそうです。
オタワ側の約8kmは冬季凍結するとスケートリンクとして開放され、通勤などに利用される世界最長のスケートリンクとして有名です。
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また、
オタワ川とオンタリオ湖側は海抜差が34mあるほか、途中の湖はオタワ川より80m以上海抜が高くなっている所もあり、
これを調整するためにいくつもの閘門(水門)が用意されている閘門式運河です。
リドー運河がオタワ川につながる部分では短い区間に九つの閘門で区切られた8つの区間があり、
閘門の開閉により水位を調整しながら船が進む様子を見ることができます。
これはオタワ川側から見たリドー運河の出口で、オタワ川観光遊覧船から撮影したものです。左側のお城のような建物は、
有名なホテルであるフェアモント・シャトー・ローリエです。橋を渡って右のほうに国会議事堂があります。
これは運河の脇にあった説明用の模型で、リドー運河側とオタワ川側の高低差のある水路を水門で区切って船を航行させる様子を表したものです。
Welland運河と同じ原理の運河です。
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この案内図でもわかるように、リドー運河はそのほとんどの部分を自然の水路や湖沼を利用して作られている事がわかります。
もともとは軍事的な目的で作られたそうですが、Ottawa Locksでは幅が10mほどしかなく、
現在はほとんどレジャー用途として利用されているだけのようです。
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運河はオタワ川とオンタリオ湖の標高差(水位さ)だけでなく、途中の部分が高くなっていることがわかります。
全部で47箇所の閘門が用意されているそうです。
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説明によるとリドー運河がオタワ川につながる部分
(Ottawa Locks)の8つの区間を通過するのにおよそ1.5時間(閘門の開閉は人力です)で、
これによって24mの水位差を上り下りしています。3つの写真はそれぞれ、1861年、1865年、 1905年のOttawa
Locksです。1905年には水門の脇を蒸気機関車が走っていますが、この鉄道は現在はありません。
リドー運河がオタワ川につながる最終閘門。
「リドー運河(動作編)」では実際の閘門と水位の変化、船が進む様子を紹介したいと思います。
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