キングストン・オタワへの旅(オタワ・その1) ---国会議事堂---
Upper Canada Villageを訪れたあと、Cornwallに一泊し、オタワに向いました。
Cornwallからは138号線を一直線に北に向かい、カナダらしい牧場地帯を抜けてハイウエー417に入り、西に向います。
オタワが正式にカナダの首都になったのは1859年らしいのですが、
1857年に当時のイギリスの女王ビクトリアがオタワを首都にすることに決めたということで、
ちょうどそれから150周年という区切りのよい年になっていることを祝して、国会議事堂では各種のイベントが開催されていました。
時計台のあるタワーの一番下のところが中央の入口になっています。館内のツアーもあるようでしたが、申し込みが必要です。
入口の周りにはカナダ10州の紋章がレリーフになっていました。
これは国会議事堂前の広場にある記念碑で1967年にカナダ建国10周年を記念して建てられたもので、真ん中がガス灯になっています。
水の中から、ぶくぶくとガスが出て、それに灯がともる仕組み。1967年の元旦に点火されたそうです。
周りに並んでいるのはカナダ10州と2準州の紋章です。
国会議事堂の裏手に回ると、丸い建物があり、「The Library of Parliament」と記されています。
要するに国会図書館。実はこの国会議事堂は1916年に火事で焼失した後、建て直されたそうなのですが、
この国会図書館だけは火災で焼け残り、現在に至っているとのこと。
焼ける前の議事堂の時計台にあった鐘は火災で時計台とともに崩れ落ちたのですが、後で焼け跡から発見され、
現在は記念碑として図書館の近くに飾られています。
議事堂の裏手からはオタワ川を挟んでHullの町を眺めることができます。川の向こうはケベック州で、
オタワはオンタリオ州に位置するものの、オンタリオとケベックの境という絶妙の場所に設立されていることに感心しました。
橋一つ渡るとケベック州ということで、オタワの街の中にもたくさんのケベックナンバーの車が走っています。また、
レストランではフランス語しかしゃべれない客をよく見かけました。
このオタワの国会議事堂は非常に観光客にフレンドリーなところで、ほとんど観光客相手としか思えない、衛兵交換式が毎朝行われています。
この日は小雨の降る中で行われていました。
指揮官の号令で、次々と衛兵が移動、ただし、何をやっているやらよくわかりませんでしたが。
バグパイプもある、ブラスバンド。太鼓の音が小気味よい。
1時間ほどの交換式が終わると、全員広場から国会議事堂前の道路へとかえって行きました。
夜9時からは国会議事堂の壁面を使った光と音のショーが毎日行われていました。単なるライトアップかと思いきや、さにあらず。
壁面をスクリーンにしてそこに映像を投影します。音響効果もすばらしく、たくさんのスピーカーを配置。しかも、
これらの映写設備や音響設備は昼間のうちは衛兵交換式などもあるため、全て片付けられており、
夜に毎日セットするという手間のかけたショーで、今年は7月5日から9月9日までの約2ヶ月間行われていました。
映像はカナダの四季や歴史、文化などを次々と映し出します。映像は議事堂の形に合わせて製作されたものすごく手の込んだものでした。
カナダの国を象徴するメープルリーフが四季で変化する様子。
歴史や文化に因んだ映像。
夜景はFinePix F30 Natural Photoモードで撮影しました。
広場の前に設置された移動式のデジタルプロジェクター。3台の投影装置が使用されていました。
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