St.Jacobs Village と 屋根付き橋 (その3)
St.Jacobsの町を訪ねた後、そういえばこのあたりに「屋根付き橋」
として地球の歩き方にも紹介されていた橋があったはずと思い、St.Jacobsのインフォメーションセンターで聞いてみました。
インフォメーションセンターはメノナイトの生活を紹介する資料館にもなっており、
70は過ぎている思われる案内係のおじいさんに橋の話をすると、「それは多分ここかなー」といいながら行き方を教えてくれました。
St.Jacobs villageからは一旦85号線のほうに向かって戻り、イギリス式のロータリー交差点を東に向かって進みます。
最初の信号を左に曲がり、広大なトウモロコシ畑の間を通ってその先にある信号を右に曲がると、しばらくして「Covered Bridge」
の看板があり、そこを右に曲がります。数百メートルもすると、郵便受けがある駐車スペースがあり、左に入ると目的の橋があります。
インフォメーションセンターのおじいさんが書いてくれた地図。(クリックで拡大)
橋は正式にはWest Montrose Covered Bridgeといいます。
最大3トンとなっていますが、車が1車線通行可能で内部は舗装されていますが、完全なる木造の橋。
橋の上には馬糞!が落ちており、独特の匂いが・・・
と思ったら、メノナイトの人たちが乗った馬車が通り過ぎていきました。このあたりはメノナイト(こちらを参照)
の人たちがたくさん住んでおり、途中メノナイトの人たちの乗った馬車とたくさんすれ違いました。広い道路の両端は小石が敷き詰めてあり、
馬車が走行しやすいようになっているようです。 橋の手前にB&B(旅館のようなものか)があり、
そこの人が草刈をしていましたが、宿泊している人はいないようでした。
橋の愛称は「Kissing Bridge」というようです。何故かは?
なぜこのような屋根付き橋があるのかは容易に想像がつきます。恐らく、冬の川を吹き抜ける風、吹雪、
凍結を避けるためにこのような屋根を作ったものと思われます。
映画「マジソン郡の橋」はアイオワ州の同じような屋根付き橋を題材にした映画です。当時はこのような橋があちこちにあった模様。
案内板によると、この橋が設計されたのは1880年で、翌年完成。今の橋は1937年にリニューアルされたということ。
オンタリオ州にこのような屋根付き橋はこの橋しか残っていないということです。
訪れたのは夕方4時過ぎでしたが、見物に来る観光客はあまり多くなく、時々車でちらほらと訪れる程度。
広大な農園の中を通り抜け、何年も風雪にさらされた橋を訪れて、カナダにいることを久々に実感した日曜日の夕方でした。
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