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2006/06/02

船、山を上る。Welland運河

カナダとアメリカの間に位置する五大湖は大西洋からセントローレンス川を経由してデトロイト、クリーブランド、 シカゴなどの大都市へアクセス可能です。しかし、セントローレンス川からオンタリオ湖を通るところまでは問題ないのですが、 オンタリオ湖とエリー湖の間には落差50mのナイアガラの滝があり、船で通過することはできません。 実際にはオンタリオ湖とエリー湖の水面は約100mもあり、オンタリオ湖から見ればエリー湖はちょっとした山の上にあることになります。 ここを通過するために水門(閘門:こうもん)式の運河が建設されました。建設が始まったのは今から182年前の1824年、 完成までに5年かかったそうです。その後何度か改良が行われ、現在は全長43.5kmで全長ではスエズ、パナマ運河に続いて第3位、 水位差では世界最大(99m)といわれているそうです。
運河は全部で8箇所の閘門でできており、3番目のところにビジターセンターがあり、運河の説明や水門の構造などの説明、 簡単な食事ができる休憩所があります。4番目から7番目の部分が一番急なところで、まさに坂を上るように配置されています。

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第3閘門からオンタリオ湖のほうを眺めたところ。橋のように見えるのはハイウエーQEWです。右がナイアガラ方面、左がトロント方面。

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第3閘門からエリー湖方面を見たところ。第4閘門はこのずっと先でここからは見えません。

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第3閘門のところにあるウエランド運河ビジターセンター。1階にはセントキャサリンズ市の歴史博物館(有料4.5ドル)、 2階には運河の案内所があり、船の通貨時間が表示されておりや運河の構造などを説明する模型などがあります。

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右が大西洋、大西洋に流れ出すセントローレンス川にも水門が何箇所かあり、一番高低差のあるところがウエランド運河です。

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第3閘門の入り口側

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上流で水門が開いたため水位が上がり、水門の上を水があふれ出す。

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第3閘門のすぐ上流にはエレベーター式の橋があります。ここは自動車が通る道路で、船が通過する際にはエレベータのように昇降します。 ちょうど橋が上がったあと、降りるときに遭遇しました。その間車は通行止めです。

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訪れたときは土曜日で、貨物船のような大型船は通過しませんでしたが、レジャーボートが運河を上っていきました。大型のクルーザーで、 どう見てもアメリカの金持ち。通行料はいくらぐらいなのでしょうか?
これは第7閘門の通貨風景。まず、水を抜いて水門を開き、船が入ります。船が入ったら水門を閉じて水を入れる。

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水門で仕切られた部分に水が注入され、だんだん、水位が上がっていきます。手前側の水門は閉じているのに注目。

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やがて水位は手前の門と同じになり、最後に手前の水門が開きます。この間わずか数分足らず。残念ながら、 ここでカメラのバッテリーがなくなってしまい、目の前を通過するところは撮影できませんでした。
実は、このウェランド運河やパナマ運河ができるよりも200年以上前にできた、同じ構造の運河が私の育った埼玉県浦和市(現在のさいたま市) にありました。小学生のときに郷土の歴史学習で習い、見学した記憶があります。今は水門も復元され、きれいに整備されているそうです。 こちらを参照ください。規模は違いますが、日本人の知恵には驚かされます。
大型タンカーはこの運河の幅、長さに合わせて設計されており、 さらに大きい船からがセントローレンス川上で荷物を積みかえることもあるそうです。

最も傾斜のきつい閘門4から6、運河のガイドブックにはこう書かれています。
Where Ships Climb a Mountain.
船、山を上るところ。

Welland運河については、こちらを参照ください。
Google Mapのサテライト画像には大型船が水門内 (第2閘門)に入っているところが写されています。水門内にぴったりの大きさ。(ついでに第3閘門 第7閘門

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