アメリカ人と牛肉
仙台の牛タンといえば、
少し前に北米からの輸入禁止で仙台の牛タン屋でも牛タンも出せない状況になっているという話をニュースで見ましたが、
今は100%国産牛タンなのでしょうか。それともオーストラリア産なのかな?
アメリカ人、カナダ人にとっては日本でなぜ狂牛病をそんなに問題にしているのか、全く理解されていないと断言できます。
こちらでは全く狂牛病は問題になっていません。狂牛病という問題があることはもちろん知っていますが、牛肉を食べない生活というものが、
ありえないからです。それは、ごく簡単に説明してしまえば、日本人にとって米のない生活というのが考えられないのと同じ状況です。
狂牛病というリスクがあるのは知ってはいるが、それにかかる可能性はきわめて低く、昨日もおとといも、一月前も一年前も、
ずっとずっと前から自分も家族も周りの人間もみんな牛肉を食べ続けているのです。しかし、狂牛病のリスクはゼロではない。
日本では限りなくゼロを求めています。それはアメリカ人、カナダ人には全く理解できないでしょう。それは食文化の違いなのです。
鯨の肉を食べたいと思う日本人に対し、何で牛肉が有り余るほどあるのに牛肉を食べようともしないで(人類の友人である)
鯨の肉を食べようとするのか、それは許せん、というのがアメリカ人の考え。これは絶対に相容れないでしょう。
狂牛病にかかる可能性は交通事故よりはるかに低いのになぜそんなに怖がっているのか?それは数字的にはいえるのかもしれませんが、
交通事故より少ない難病だってたくさんあるのですよ。
こちらでは牛肉は非常に安いです。日本でも米国産牛肉が輸入されていたころはかなり安くなっていましたが、それ以上に安い。ただ、
われわれ日本人と違い、こっちの人たちは脂身を嫌うようです。牛肉も豚肉も基本的には赤身で脂肪はほとんどありません。
脂肪は健康によくないと思われているようです。だから、
日本に輸出している肉は日本向けに餌や飼育方法をコントロールして作った牛肉なのです。そのような肉は、
こちらではほとんど市場に出ることはないのです。それも食文化なのだと思います。昔、カナダのある会社の社長さんを日本に連れて行って、
松坂牛のステーキを食べさせたところ、一生懸命脂身のところを取り除いて食べていたそうです。
こちらではこちらで、日本で食べた牛肉が食べたいな~と思いつつ、牛肉を食べています。唯一、それに近い牛肉を食べられるのは、
コリアンの焼肉屋ですが、それはけっこう高いんです。
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