親の気持ち・子供の気持ち
3月11日付け朝日新聞朝刊に掲載されていた、神戸児童殺傷事件加害者少年の父親と母親の親としての思いと、これまでの経緯を書いた手記を読みました。事件のときの心境やその後の状況、医療少年院に入院していた子供との交流、入院後の子供の様子の変化などが克明に記載されていました。特に、加害者の元少年は自分の長男と同年代ということもあって、親が子供に感じたこと、子供が親に感じていたこと、入院後の子供の成長と変化など、ある意味共感できる点がたくさんありました。そういう意味ではとても他人事ではないと思うと同時に、加害者の元少年が事件を起こした年代に、どの子供にも起こる変化があり、多くの子供がそれを自分自身や家族や周囲の人間の力を借りてどうにか乗り越えている、加害者の元少年はほんの少しだけ、何かが足りなかった(足りなかったというのは適切ではないかもしれません)のだろうと感じました。その差はおそらく限りなくわずかなものだったと思います。医療少年院のカウンセラーなどの力を借りて、今、何とかそれを乗り越えた少年。これから思い十字架を背負っていくことになった元少年は家族と一緒に懺悔と償いの日を送ることになるのでしょうが、これを他人事とは考えず、自分や家族の人生、生き方についても改めて問い直す必要があると思ったのでした。
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