note に移行します

ココログは20年くらい使っているのですが、最近あまりにも編集が不便なのと、あまりにも視聴率が低い(スマホで見る人が多いせいか?)のでnoteに移行します。noteは3年前にアカウントを取ったのですが、そのままにしていました。試しに「5バンドオンエア可能な同調型ループアンテナ」の(その1)から(番外編)までをnoteで編集してみました。

ここです。

表紙はここになってます。

移行後もよろしく。ココログは

削除されない限り、このまま残しておきます。

最近の記事は順次noteへ転記しています。noteは編集がめちゃくちゃ楽!もっと早く移行してればよかったです。古いものにしがみついていてはいけないですねぇ。

なお、noteの記事は有料ではありません。フォローしていただくと、最新記事を投稿した際、メールにてお知らせが届きます。

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2026/07/29

5バンドオンエア可能な同調型ループアンテナの製作(番外編)

同調型のループアンテナを使っている、というのは私がアマチュア無線をやっていた1980年代には聞いたことがありませんでしたし、もちろんみたこともありませんでした。しかし、思い出してみると、当時バイブルのようにしていたARRLのアンテナブックには基本原理が載っていたような気がします。実際に使われるようになったのは正確には認識していませんが、私が無線から離れていた、おそらく1990年台の終わり頃ではないでしょうか?Pinterestで検索してみると2000年前後のWEBサイトホームページなどに製作例が多数アップされています。

アンテナ自体は非常に簡単な原理で動作するのですが、1番の問題はQSYが容易ではないこと。同調を調整するなどしないとオンエアできません。それと、屋外に設置するのに機械的な構造上いろいろハードルがあることでしょう。

他方、現在でも欧米のハムは結構使用しているようです。広い芝生の庭に置いたテーブルでモーニングコーヒーを飲みながら三脚に立てたループアンテナでのんびりQSOを楽しむ様子などがアップされています。なぜこのような光景があるのか。一つは住宅事情があると思います。アメリカ人といえどもみんな持ち家があるわけではなく、借家住まいがかなりの割合でいます。借家といってもベッドルームが3つぐらいあって、犬を放せるような広い庭付き。このような場合、タワーなどを庭に作ることは契約上できません。平屋が多く、2階にベランダなんてありません。そういう事情が存在するため、ループアンテナのような調整が必要でもHFに出られるコンパクトなアンテナが必要なのです。また、ヨーロッパなどを含む大都市では、ベランダどころか窓が一つしかないようなワンルームの部屋に暮らしている人が多数います。しかし、最上階などでは屋根裏が利用できることが多いので、屋根裏アンテナとしての利用には有効です。このような理由から、HF帯に出たいけど出られないハムは工夫してオンエアするためにループアンテナが今も存続しているものと思います。実際Facebookのディスカッショングループに国境を超えたMLA関連のグループが多数存在しており、私も参加しているグループがあります。

今回、ループアンテナを日陰の身ではなく、「マストトップに設置できるアンテナ」を目指しましたが、この暑さでは動かなくなりそうですね?このブログがどのくらい日の目を見るかわかりませんが、一つのアイデアとして読んでいただけたのなら幸いです。

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5バンドオンエア可能な同調型ループアンテナの製作(その4)

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バリコンと駆動部は結構な大きさでしたが、一応ちょうど入りそうなプラボックス(タカチ電機工業  防水・防塵ボックス 透明/ホワイトグレー 190×380×128 ( BCAL193813T )  )があったので、蓋が透明なものを購入しておさめてみました。Yahooショップで3880円でした。こういう業務用のものも最近では通販で簡単に買えるようになり便利になりました。合計重量がおそらく2キロはありそうです。支柱は20mmの水道用塩ビパイプ。

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給電ループΦ2mmのホルマル線で直径230mmです。給電ループの直径はメインループの概ね1/5と言われてるようですが、1mループを試した時に作ったのをうっかりそのまま使ってしまいました。特に問題はなかったので、ラフなのかも?調整すればもう少しSWRが1に近づいたかもしれません。

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ループとバリコンの接続もすぐ外せるようになってます。そもそもすぐ解体するつもりだったので、支柱と各パーツの固定もほとんどインシュロックです。

各アマチュアバンドでのマッチング状態をNano VNAで測定してみました。表示されるバリコンの位置と容量の関係は下図のようになっています。

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7MHz 7.100MHzです。コマンダーの140という値は250pFくらいになります。バリコンがフルになっている状態(0設定)で7.07Mzでした。バンドエッジの7.18で300でした。

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10MHzバンド 中心の10.15MHzで3495でした。

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14MHzバンド 14.20で5025 、14.000で4990、14.350で5065でした。

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18MHzバンド 18.070で5660 18.170で5665でした。

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21MHzバンド 21.000で5960 21.215で5990 21.450で6020でした。

ちなみに、バリコンが一番抜けた状態6400では22.590MHzにチューンしていました。残念ながら24MHz帯には届きませんでした。全体にSWR1.75前後になっていますが、冒頭記載したように給電ループをもう少し調整して追い込めば下がるかもしれません。また、給電ループに平衡給電するようバランも用意してあったのですが、今回は試しませんでした。なお、この測定をした直後、買ったばかりのFT710でキャリア送信してSWRを測定してみましたが、NanoVNAとほぼ同じ結果が得られています。(少しSWR計の値は低かった気がします)

懸念していた高周波の回り込みも無く、各バンド100W送信中にもコマンダーは機能しました。一つやり忘れたのが、システムノイズの確認で、電源を切った状態でのノイズの比較をするのを忘れました。測定時は平日の朝で、7MHz帯でもあまり多くの局は聞こえていませんでした。

交信していないのでなんとも言えませんが、アンテナの性能については70cmのループアンテナなので、それ並みということだと思います。一応当初目標の5バンドでオンエア可能というのが実現できたことを確認して、アンテナは撤収しています。

6年前に思いついたことを実現するために、製作だけでなく無線機の購入、無線局の開局などいろいろ出費もありましたが、今は満足。オンエアして交信するつもりもないので、閉局してもいいのですが、せっかくなので、5年間は免許置いておこうと思います。それまで生きているかどうか?もっとも1度くらいコンテストの時にでも交信してみようかとは思っています。

 

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5バンドオンエア可能な同調型ループアンテナの製作(その3)

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コマンダー(リモコン)の概要について説明します。アンテナのバリコンをコントロールする方法をどうするかというのは、当初からいちばんの課題でした。アンテナのArduino にUSBを繋いでシャックまで引く、電源に制御信号を重畳させてコントロールする、なども初めのうちは考えましたが、ESP32のESP-NOW という通信を使う方法が可能なことを知り、試してみようと考えました。

ESP32には全てのチップにひとつづつMACアドレスが付けられています。一つ一つのESP32から、Arduino IDEを経由して簡単にMAC アドレスを読み出すことができます。ESP-NOW では2.4GHz帯のWi-Fiチャンネルを使用してピアツーピアの1対1通信を行います。この時、ルーターは使用しないので、どこでも使用できます。設定により多対多の通信も可能です。一度に送れるデータは250バイトありますので今回の使用には十分。アンテナはESP32のチップが載っている小さな基板にプリントされています。技適も取れているので心配ありません。

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基板の先端にアンテナがあります。

今回はエラー処理はあまり行っていないのですが、通信の実行を確認するために、コマンダーから送ったバリコンの位置信号をアンテナ側のESP32から受け取ったデータをコマンダー側に再送するようにしました。冒頭のコマンダー画面の左側に設定値を入れ、Sendボタンを押すと、アンテナ側のESP32が受信してバリコンを動かし、動作完了するとその数値をコマンダー側に返し、右側の表示"Current Position"に表示するようにしています。

説明用の動画を作成しました。

ループアンテナのチューニングをする上では、微調整は不可欠と考え、微調整用の+5/-5ステップキーを設けました。これは概ね0.2pFの微調整になります。周波数の高いバンドでチューニングする場合、容量が小さくなったところでは変化の比率が大きくなりますので、どうしても必要です。よく見るDCブラシモーターを使った制御では瞬時停止機能付きでも実現するのは難しいと思います。

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ディスプレー画面はケース中央に配置したかったのですが、リチウム電池18650を入れた関係で、中央に置けませんでした。動画では時計機能がない時に撮影したものですが、どうしても時計機能を入れたくて、隙間を見つけて追加しています。時計は秋月電子のRX-8025NBを使ったRTCモジュール。バックアップに1Fのスーパーキャパシタを使っています。ESP32は配置の関係と小型化のため、USBインターフェースのついたDEVモジュールではなく、秋月電子のAE-ESP32-WROOM-32E-MINIを使いました。アンテナ側も同じです。安いし!

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ESP32のアンテナ付近に開口を設け、アクリルでカバーしました。これで問題ありませんでした。

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今回、Arduinoのプログラミングでは、TFTの制御にTFT_eSPIを初めて使ってみました。以前のDSP受信機製作ではGUIの作成にAdafruitsのライブラリーで描画、タッチパッドXPT2046のライブラリー両方を使って、押された画面位置からボタンの位置を算出してボタンの検出をしていたのですが、eSPIでは描画とボタン検出が一度にできます。ボタンを作成する関数があります。ただ、ライブラリーの関数の詳しい説明が少ないので、とっつくのにちょっと苦労しました。また、TFTのチップやピンアサインをする初期設定ファイルというのが別にあって、ちょっと面食らいました。TFT _eSPI libraly というページがあるのですが、これが詳しく記載されていて便利でした。

プログラミングにあたっては生成AIに随分助言してもらい助かりました。私が使っているのはアンソロピックの作ったClaude AI(クロードと読む)無料版でプログラミングに関してはGeminiより使いやすく詳しいです。やり取りをしていると、学校の先生や職場の先輩みたいに「よく気が付きましたね!」とか「まさにその通りです!」とか励ましてくれます。アドバイスを参考に作ったプログラムが、うまく動いたと返事すると「おめでとうございます!うまくいきましたね。」なんて言ってくれます。

今回使用した入力画面はeSPIのサンプルプログラムにあるKeypadのサンプルプログラムをアレンジして使っているのですが、Claudeにこのサンプルプログラムの『Loopの中を説明して!』とお願いしたら、詳しく解説してくれました。

ESP-NOWでの通信も、こういうことをやりたいと伝えて、詳しくアドバイスしてもらいました。本当に助かりました。ただし、間違いもあるので注意!

今回、画面の輝度を変えるDIMMER機能をつけています。これはVRの抵抗値を読んでPWMしてTFTのLEDピンに入力しています。VRにS付きスイッチが秋月電子で販売されていたのでこれを使ってみました。作ってみたら意外と消費電力が少なく、必要なかったかもしれません。

その4へ続く

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2026/07/28

5バンドオンエア可能な同調型ループアンテナの製作(その2)

今回製作したアンテナおよびチューニングシステムの全体像は下図のようになります。

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まず、アンテナはメインループ直径70cmのループアンテナ。5D-2Vを4本パラにして導体を形成しています。チューニングはエアバリコンで、Cmax250pFのもの。MJFの1.5kWアンテナチューナーから外して使用しました。これをバイポーラステッピングモーター(1ステップ0.9°)で駆動します。駆動はSTマイクロのL6470というドライバーICを使用します。L6470は最大マイクロステップ128まで可能ですが、今回はチューニング精度とArduinoで処理するときのプログラムを考えて32ステップで駆動しています。これにより0.9/32 = 0.028125°/STEPという分解能でチューニングしています。

今回使用したバリコン容量を角度ごとに測定してみました。縦軸が容量、横軸が角度です。LCR計による簡易測定ですが、最小22pF最大259pFでした。

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チューニング位置はバリコンの容量に相当する数値をコマンダー(リモコン)から送ります。上記ステップの場合、バリコン1回転(360°)は12800ステップになりますが、バリコンは実際にはCmin - Cmax間は180°ということになりますので、0 - 6400 というのがコントロールに必要な数値です。今回は0をバリコン容量最大(Cmax)、6400をバリコン容量最小(Cmin)として設計しています。

この数値をコマンダーから送るのですが、コマンダー側にESP32を使用し、モータードライバー側のESP32とWi-Fi(2.4GHz)で通信するESP NOW!という技術を使用しました。このためコマンダー・モータードライバー間はワイヤレスを実現しています。

コマンダー側はESP32とディスプレー兼スイッチとしてタッチセンサー付きTFTモジュール(3.5インチ)を使用しています。電源は充電式リチウム電池(18650)を使用し、完全ワイヤレスを実現しました。

アンテナについて説明を追加すると、最初にループ径1mで試したのですが、この場合、今回使用したバリコンでは7MHz帯しか同調できませんでした。ループのLに対してバリコンの最小容量が大きすぎて他のバンドで使えませんでした。(試さなかったが10MHzは使えたかもしれない)いずれにしても、最低でも7/14/21MHz帯はカバーしたいと考えました。後でよく考えると、この間に10/18MHz帯というのがあり、5バンドカバーを目指しました。メインループは5D2Vを使用しています。あたりテストでは一本だったのですが、最終的にQを上げるために四本パラにしています。同軸ケーブルをメインループに使用すると、どうしてもへたっておにぎりのような形になってしまいます。これだけはどうしても避けたかったので、農業用の5.5mmX2.4mのグラスファイバー(ビニールトンネルに使用するやつでホームセンターで売ってます)二本を使って円形を保持しています。

チューニングシステムの駆動部はバリコンとパルスモーターの接続にユニバーサルカップリングを使用しています。

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バリコンはMFJのカップラーから取り外したため、幸いなことに軸に樹脂の絶縁延長シャフトがついていました。これは必須です。そうしないと高圧のアークが発生し、モーターやドライバーを破壊する恐れがあります。ユニバーサルカップリングの他に、タイミングベルトとタイミングプーリーを使用する方法もスペースを小さくする目的で検討したのですが、バリコンの軸がたわんでしまい使えませんでした。

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軸にはバリコンの初期位置を検出するためのドグとこれを検出するためのフォトインターラプターが用意されています。ドグは金属板が望ましいのですが、加工が面倒なので、アクリル板に台所のアルミホイルを貼り付けました。アクリル板だと黒でもフォトインターラプターの赤外線が透過してしまうためうまく検出できません。またドグは90度以上の角度必要です。これはソフトでドグの検出をするときに読み落としなどでオーバーランすることを防ぐためです。ドグは実際にはバリコン側のカップリングにボンドで接着してあります。真の位置はArduino 側のソフトで位置微調整できるようにすることで、メカ的な位置の精密調整がなくても精度が出るようにしています。

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デバッグの時の状態。まず、PCからコマンドを出すことで、所定の位置に止まるように制御ソフトを作りました。この時はESP32ではなく、Pro-miniを使ってモーター動作のデバッグをしています。

ところで、L6470のライブラリーですが、Arduino sketchで検索できるライブラリーに細かい制御ができて使いやすいものがありません。そこで今回は「北の国から電子工作(仮)」さんのL6470をArduino で簡単に動かすスケッチを使用させてもらいました。多くの方が利用されていますが、わかりやすく作られており、「やりたいこと全てができる」大変ありがたいライブラリーで、これに助けられました。

電源はモーターの電源を12Vとし、12VのDCアダプターへはAC100Vを供給しています。これが唯一の有線です。Arduino には3端子レギュレーターを介して3.3Vを供給しています。

完成したチューニングユニット。

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チューニングシステムにはUIがありませんので、モーターが思い通りに動き、止められるようになれば、あとはコマンダーを制作して、相互にWi-Fiで通信するようにします。

「その3」に続く。

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構想6年! 5バンドオンエア可能な同調型ループアンテナの製作(その1)

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構想6年といっても、正確には構想6年前、放置5年10ヶ月、製作2ヶ月、テスト1時間というのが真実です。6年前のコロナ禍による外出制限の頃、どうせなら何か習得しようと思い立ち、C言語は仕事でも使ってたのですが、工作で遊べそうなArduinoと3D CADソフトの習得を始めました。その時、Arduinoでやってみようと思ったのがループアンテナMLAのチューニングにパルスモーターを使うというアイデア。アイデア自体は特別ではありませんが、ちょうどMLAのことを色々調べていた頃だったので家で遊ぶにはちょうど良さそうな気がして。パルスモータードライバーは現役技術者時代に同僚のパルスモーター専門家が「SGSからすげ〜のが出た」といつだったか言っていたL6470というドライバーICを使った基板が秋月電子から出ていて、ちょっと高かったがこれを購入。SGSというのは元々イタリアの半導体メーカーで、後にフランスのトムソン社と合併しました。(SGSトムソン、現在はSTマイクロという社名になっていると思います。)日本にはこの種の相当品は現在もありません。このL6470というのは当時およそ考えつくありとあらゆる設定が可能なチップでした。パルスモータも秋月電子で販売されていたバイポーラ駆動のパルスモーターで、これらは現在も販売されている長寿製品です。Arduinoは当時使っていたのがArduino UNOです。参考にしていた入門本で使用されていたもの。

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この時の実験ユニットは今住んでいるところに引っ越してきた時も、なぜか持ってきていて、このブログの「ArduinoでDSP受信機(その1)」でも紹介しています。このL6470というチップ、なんでもできる代わりに設定が非常に多岐にわたっており、複雑。英文のマニュアルが何十ページもあります。当時はとりあえず回転させるのが精一杯でした。ただ、だいぶ投資したので、捨てるに捨てられなかったのかもしれません。このドライバー基板とモーターは今回の製作でそのまま使いました。

ちなみに、3D CADはFUSION360というのを勉強しました。当時は多くの機能が無料で使えていて、使いやすかったのですが、現在は有料になっています。

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これ、当時の写真なんですが、バリコンのステーターを設計しているところです。MLAにはバタフライバリコンということでバタフライバリコンを設計しました。なぜバタフライバリコンがいいかというと、ローターを介して2つのバリコンが直列になっている構造なのですが、ローターの部分が共通電極になるため、シングルバリコンのようにローターから接触子を介して電極を作る必要がないのです。自作する上では大きなメリット。なので、MLAでバリコンを自作しようとする場合はどうしてもバタフライ構造になります。

この辺までは6年前には検討したのですが、その後、自宅周りに鹿や猪がやたら増えてきたので狩猟をやってみたくなり、狩猟免許(ワナ猟)をとって、友人と鹿や猪を追いかけてました。それで無線どころではなくなって、ループアンテナ計画も最近まで放置されていたのです。ちなみにバリコンですが、FUSION360が有料化され、当時のファイルを今となっては開くことができませんでした。DXFファイルまでできていたので、アルミかステンレスの板をレーザー加工すればできたのですが。まあ、「ループアンテナがそこまで労力と費用をかけてまでやるほどのものか?」というのは常に頭の片隅にはありましたが。

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猪は檻でずいぶん捕まえましたが、くくり罠の時は向かってくるので怖かったです。鹿はほとんどくくり罠で捕まえましたが、足にワイヤーがかかっていて可哀想なので写真にはとったことはありません。もちろん大切な命は頂きました。鹿や猪を追うのは3年やってましたが、免許更新を機に辞めて、山での暮らしも卒業して今のところに引っ越してきました。

話は戻りますが、このループアンテナの製作が未完成なこと、アイデアが未完のまま終わること、ずっと引っかかっていて、もう生きている間にはやれそうになかったので諦めるつもりだったのですが、去年ぐらいからArduinoで色々製作してみている中で、なんとか自分で考えたものが出来そうだという気になってきました。それには「電波の出せる無線局を開かなければならないだろう」ということで、今回再免許を申請して再開ということになったわけです。

MLAというのは電界型という点で、色々定義があるらしく、昔詳しい人に説明してもらったこともあるのですが、いまいちよく理解していないので、この後の製作記事ではループアンテナ、または同調型ループアンテナと記述させてもらいます。

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2026/06/18

飛鳥Ⅱのメインマストにあったのはアンテナではなかった

6月11日から飛鳥Ⅱ「初夏の西国 しまなみ探訪クルーズ」6泊7日で瀬戸内海のしまなみ海道、高知、種子島、佐世保を訪れる優雅なクルーズでした。飛鳥Ⅱのクルーズは3回目、去年の飛鳥Ⅲも入れると4回目のクルーズです。初めて飛鳥Ⅱに乗船した時、メインマストに干物の干し籠みたいなものがぶら下がっていて、「あれはアンテナ?」と思っていたのですが、今回のクルーズでも見かけました。

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これが2023年の飛鳥Ⅱ初体験の時のメインマスト付近。この時は珍しくてあちこち見て歩いていたので、ゆっくり確認できず、その後太平洋上に出てからは見ることができませんでした。

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今回もカゴのような、干物の干し網のようなものがメインマストにぶら下がっており、アンテナではないようです。GoogleAIに聞いてみたところ、これは「網式(カヤ式)」の黒色球形形象物というもので、船の状況を視覚的に周りに知らせるためのものであるとのことです。いろいろな形状のものがあるようなので、さらに調べてみるとこの干物網のようなものは「喫水制限船」を知らせるものとのこと。GoogleAIによれば

「喫水制限船」とは、船底から水面までの深さ(喫水)が深く、航路の水深との関係から進路を大きく変えることが著しく制限されている動力船を指します。巨大なタンカーやコンテナ船などが該当し、他船に対して優先的な航行が認められる場合があります。 
とのこと。なるほど、今回はしまなみ海道ということで内航が多かったからでしょう。

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これは因島大橋の下を通過した時のもの。飛鳥Ⅱの場合、因島大橋とメインマスとの間は5mほどだそうです。

ということで、このカゴはアンテナではなかったのでした。「鳥籠アンテナ」なんていうのがあったような気がしてたのですが・・・

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ちなみに、これはHF帯のバーチカルアンテナと思われるもの。内航ではまず使う機会はないと思うが、海外でももうほとんど使わないかも。ほぼ受信専用か?

 

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2026/05/21

『外濠を埋める』 アマチュア無線再開への道(その3)無線局免許状の申請

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無線局を申請するにはまず何かしらの無線機が必要で、つい最近羽田空港の待合室で展示されていたKENWOODのTS-990が欲しかったが、値段もさることながら、どう考えても今の自分には過剰スペックなので、最低限使いそうなものを買おうと思った。「中古でもいいのでは?」という考えもあるが、アマチュア無線の中古無線機なんて、どんな使われ方をしたか外観では分からず、最初から選択肢にはなかった。10万円ぐらいでかえるHF機ということで考えた末、IC-7300(mkⅡじゃない方)を買おうと思って、楽天市場で店を探していたら、なぜかつい八重洲のFT-710を買ってしまった。八重洲もICOMも元々あまり好きではないのだが、「顔」で選んだのかもしれない。初めて開局した学生時代、リグは当時はトリオのTS-520だった。確か、定価は128000円で親に少し援助してもらってなんとか買える金額だった。今ほぼ同じ値段で買えるのは考えてみればすごいことです。

無線機は楽天市場で注文して次の日に届いた。これで一応開局申請できる準備ができたので、早速電子申請。新規アカウント作成しようとしてマイナポータルでは何度やってもエラーになってしまう。手入力で登録しようと思ったら、5年前に閉局した時のアカウントが残っていた。ただしパスワードはわからなくなっていたので、再発行。そのあとはどうということなくすぐに申請受理。次の日、届出に補正が必要という連絡が来た。おそらく全部自動処理。内容は、住所がアカウントに登録されているものと違うということ。アカウントが残っていたので、これ幸いと申請したが、登録されていたアカウントの住所が引越し前の住所になっていた。これもマイナンバーで修正しようとしたが、エラーになり、なんと手入力で修正できた。わざわざマイナンバーを使うのはなんのためにあるのか?やれやれと再申請。翌日、また「補正が必要」と来る。「電波の強度に対する安全基準(電波防護指針)の確認」が必要とのこと。聞いたことがなかったので、ちょっと面食らったが、エクセルのファイル二いくつか数値やらを入力すれば自動的に作成されるようになっていて、よく読めば簡単に作成できる。すぐにファイルを作成して申請。ちなみに、コールサインは5年前に閉局した時のコールを希望した。最初に申請書を出して2週間後に「電子免許状が発行されました」とのメール。電子申請では紙の免許状は発行されない。

開局となっても、総務省の電波利用ポータルに検索で出てくるまで3日かかった。

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実は申請するにあたり、従事者免許がなかなか見当たらず、2アマのはすぐに見つかったのだが、1アマ免許が行方不明になっていて、しょうがないから2アマで申請しようかとも思ったのだが、探したら出てきた。

今は電波法の抄録や、無線検査簿などその昔、JARLで出していた「アマチュア無線スターターキット」に入っていたものは何も必要なくなってしまった。その昔は、免許状は額に入れてシャックに飾ってあったけど・・・

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これはQSLカード用に作った昔の写真(50年近く前!)で、左上に免許状が額に入れて飾ってある。無線局が開局できることになったが、まだ電波を出せるアンテナが無い!

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2026/05/19

『外濠を埋める』 アマチュア無線再開への道(その2)POWER/SWR計を作る

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POWER/SWR計はその昔、実家で開局していた時にHFから1.2GHzまで測定できる高級機?を持っていて、それを4年前に転居する前まで使っていたのだけれど、欠点はやたら大きいことで、最近のHFのリグくらいの面構えだった。写真がありました。下の写真のIC-731の下に置いてあるやつ。転居する前のマイシャックです。あまりにも大きいので、もう使う事もないだろうと、不燃ごみとなりました。

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再々開局するとなると、アンテナ調整などSWR計が必要なので、なんとかしなければならないのですが、その昔親しい友人にもらったMFJのアンテナカプラー(MFJ-962)というのを、これも一昔前のオーディオプリメインアンプ並みの大きさだったのですが、高耐圧の部品など多用されていて、捨てるには忍びなくて転居先にももってきていました。これからサルベージしてPOWER/SWR計を作ることにしました。これが顔。

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MFJは米国でつい数年前までアマチュア無線周辺機器の製造販売をしていましたが、現在は廃業しているようです。ブランドを買った別の業者が会社を継いでいるかもしれません。これから、方向性結合器部分、クロスメーター、ファンクションスイッチを取り外してPOWR /SWR計を作りました。これがサルベージした部品。

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クロスメータは韓国製でした。おそらく30年位まえの製品。メーターを照明するバックライトがついていましたが、電源を繋がないといけないので、これは省略。そのため、照明をON/OFFするスイッチもついていましたが、これは取り外しました。

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ケースに組み込んだところ。配線はこれだけ。

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方向性結合器、検出部分です。校正はトランシーバーで。

そうこうしているうちに、電子申請していた局免がきた。

 

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2026/05/17

『外濠を埋める』 アマチュア無線再開への道(その1)

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1年くらい前から、思うことあって「アマチュア無線を再開(再再開)しようかな?」という気になり始めていたが、どうも今ひとつ気が進まなかった。1番の理由はこれから再開してもあとせいぜい数年ぐらいしかできないし、10年もすれば死んでいる可能性が高いこと。まあ、でもそれを言い出したら、アマチュア無線どころか何もできないまま老いさらばえてしまうだろうとも思う。とりあえず、昔取った杵柄でAruduinoでプログラム、製作を始めたけれど、アマチュア無線を再びやるかどうか決心がつかないでいた。特に交信をしたいわけではなく、送信機をいじらないと出来ないことやりたくて、それにはどうしても無線局が必要になる。無線機はどうするか?最近のメーカー製のトランシーバーを見て欲しいと思ったのjはKENWOODの製品だが、100万円以上する。そこまでは必要ないし、使いきれないだろう。

とりあえず、やるとすれば無線機を揃える前に「必要なものから準備してみるか!」ということで「外濠から埋めていく作戦」を。まず電源はどうするか?100Wとすれば13.8V 20A以上の電源が必要。買えば結構な値段する、3万円くらいか?15年くらい前に、親しかった無線友達にもらった、ICOM IC731というトランシーバーがあって、5年くらい前に閉局する頃まで使っていたのだが、今は受信機になっている。電源は受信だけなら1Aくらいで動くので、適当なACアダプターを接続している。専用電源はPS-55 というのがついていて、昔ながらのリニア安定化電源で、めっちゃ重く、使うこともないだろうと、いつか捨てようと思って「捨てるもの置き場」に置いてあった。実は銅やアルミがたっぷり使ってあるので、捨てるのは勿体無くてなかなか捨てられなかったのだ。使えそうなら使ってみようという気になってきた。

PS-55 には電源スイッチは付いてなくて、IC-731の電源スイッチからリモートでONするようになっている。リモートと言ってもトランスの1次側をON/OFFしてるだけ。電源スイッチがないと不便なので、取り付けることにした。ちょうどパネルには空きがあり、付けることは難しくない。

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パネルは2重になっていて、体裁よくつければ見栄えも良さそう。

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ちょっと、大きめになったが、スイッチのレバー部分だけをパネルに出して、体裁よく取り付けることができた。

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赤のLEDのパイロットランプがついていたが、今時赤では古臭いので、青のLEDに変更。

実は元々、ヒートシンク内側に小さなクロスフローファンが付いていて、ヒートシンクの温度が70度以上になるとファンが動作するようになっていた。以前、内部を見た時そのクロスフローファンが「あまりにも美しかった!」ので、捨てるには忍びなく、外して取っておいたのだが、逆に引越しのどさくさで紛失してしまった。残念!そこで、小さな軸流ファンを代わりにつけることにした。

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秋月電子で売ってる一番小さいやつを2個つけてみた。

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これで完成、一番上の写真の状態に。トランシーバーとつなげるために、ジャンクションBOXも製作。

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なんせ電流が大きいので、「ちょっとはんだ付け」という分けにはいかず、端子台を使う。これで外堀は少し埋まったかも?

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